スワップポイントを通じたFXでの資産運用

手軽にはじめられる資産運用の方法として、FXというものは広く知られるようになってきています。実際のところ、いくつかの規制はあるものの、レバレッジという仕組みを通じて、元手であるところの証拠金よりも、何倍も大きな金額の外国通貨を取引できるという特徴は、庶民にとってはメリットであるといえます。

しかし、FXを通じた資産運用を、外国通貨の差金決済という手段だけで行うのであれば、専業のトレーダー以外にはなかなか難しい面があるのも事実といえます。差金決済の場合には、まずはどのようなタイミングで外国通貨を買い、どのようなタイミングで売るかといった判断が、きわめて重要となってきます。このことから、専業のトレーダーであれば、時々刻々と変化する通貨の値動きをリアルタイムのチャートとしてパソコンのモニタに表示させ、それに統計的な判断材料としてのテクニカル分析のツールを組み合わせて、ベストなタイミングに来たときに注文を入れるというのが一般的です。

知識や経験がない人がそのような判断をするのは難しく、もう少し簡単な手段がないのかと探りを入れるのは当然であるといえます。そこで、FXで資産運用を図るもうひとつの手段として、スワップポイントを貯蓄するというものがあります。

スワップポイントというのは、異なる外国通貨の間の金利を調整するために付与されるお金であって、基本的には外貨預金の利息のように、毎日一定の金額が増える可能性があると考えればよいでしょう。この場合、日本円で他の外国通貨を売買するのがメインであれば、できるだけわが国よりも金利水準の高い国の通貨を買うのが常道といえます。

たとえば、オーストラリアドル、南アフリカランド、トルコリラなどは有名どころであり、特に頻繁に取引をしないでも、買って一定の期間保持していることによって、スワップポイントによって利益を得ることができます。このスワップポイントについては、同じ国の通貨を取引したとしても、外貨預金よりもかなり効率的に利益を増加させることができます。