トルコリラでFX資産運用する人はアメリカに注目です。

FXで資産運用している日本人に増えているのがトルコリラを対象にしている人ですが、その人が目を向けるべき統計は特にアメリカのものです。トルコリラの取引ですからトルコの数字自体はもちろん重要ですが、それと同じぐらいアメリカが大事なのは、まずその規模が大きいことです。

アメリカの一挙手一投足が世界中の為替に影響します。アメリカの或る数字が仮に大幅に下がったとしますと、相対的に別の或る国の為替が上がります。このようにアメリカの数字の上下が与える影響が大きいのです。もう一つは発表される数字が多岐にわたることです。日本人のFXでの資産運用で通貨のペアがトルコリラであればトルコの様々な景気動向指数が大切というのは当然ですが、それと同様にアメリカの数字の影響も大きいですから、毎週のように次々と発表される指標でどんどん為替も動きます。ですからトルコリラで資産運用している日本の投資家は常に頭に置いておくことが大切になります。

日本の新年度にあたる4月に入って発表されたアメリカの指標の中での注目は製造業と非製造業それぞれの景況指数です。各々300以上の企業にアンケートをとり、1から100までの数字の中で表わしますので中間が50です。50以上であればアメリカの製造業や非製造業の景気が良いということですのでドル高になりますし、逆に50未満ですとドル安傾向になっていくと考えられます。この結果はFXを米ドル円でやっている人に大きく影響がありますが、アメリカの産業の景気はもちろんトルコリラにも関連してきますのでトルコリラ円でFX投資をしている人にも影響が大です。なおこの中で4月の非製造業景況指数は55.2でした。50よりも高かったのですが、実はこういう数字には事前に予想がされていまして、予想は57.0でしたのでそれよりは低めでした。このような関係が為替にどう影響するかを読むのがFX投資の醍醐味になります。

4月に入り非製造業景況指数と同日に発表されたのが民間版の雇用統計です。これはアメリカ国内で数十万社のクライアントを持つ給与事務代行会社が、給与データを基に現在の雇用状況を発表するものです。予想では18.5万人増だったものが、実際に発表された数字は26.3万人増で2014年12月以来最大の増となりましたので、もちろん大幅なドル高原因です。相対的に円など他国の通貨が安となりますので資産運用に大きく影響します。