株式投資を配当と株主優待で考えてみる

株式投資というと、株価が上がった下がったという差益を中心にして考えて取引を行うのが一般的であるいえるでしょう。しかし、サラリーマン投資家などは仕事中につねに株式市場を見てチェックすることはできませんし、詳細な企業分析などをやっている時間的な余裕などないのが現実であるといえます。このような方であっても株式相場から長期的に考えて利益を得るということを考えてみましょう。


まず考え方として、どの銘柄に投資するのかということです。ここで着目するべきは配当の割合です。投資に対し配当が何パーセント支払われているのかをチェックしましょう。この割合が2%程度を超えてくる企業を探すとよいでしょう。2%ということは例えば自分が株式に100000円投資したとして、仮に配当割合が変わらなければ毎年2000円ほど利益が生じることとなります。


これだけだと配当だけで投資額を回収するという観点からすると50年かかってしまいますが、少なくとも毎年お金が入ってくる仕組みとなります。その上株主優待があるかどうかを見てみましょう。株主優待は例えば飲食店の株であればお食事券などがもらえたりします。ただ自分の生活圏内にその飲食店がなければ経済的な価値はあまりないというデメリットもあります。


そこでコンビニなどでもつかえるQUOカードを交付している企業を探してみましょう。このカードであれば使える場所が広がるので経済的な価値があるでしょう。そして持ち株割合に応じてどの程度の金額のカードを交付しているのかをチェックします。


例えば先ほどの100000円が100株分であったとして、100株につき2000円のクオカードを交付している会社であれば配当の2000円と合わせて考えると年間で4000円の収入を得ることができるということになります。回収年数も半減します。このように配当と株主優待で利益をえておき、株価が上昇した局面では値上がり利益を確保するため売却するという戦略も仕事が忙しい等の人にとっては有効な戦略といえるでしょう。