FXの自動売買を行うメリット

FXでは、為替レートの変動をうまくとらえて通貨ペアを売買することで、為替差益を狙っていきます。コンスタントに利益を上げていくためには、チャートを見ながらポジションを構築するタイミングと、保有ポジションを決済するタイミングをうまく見極めることが重要になります。しかし、これは上級者でもなかなか難しいのです。

想定通り、エントリーと決済をタイミングよく行うことができれば、大きな利益をたたき出すことが可能ですが、タイミングを逃したり、想定とは逆方向にレートが動いてしまった場合には損失が発生してしまいます。ここで、損失を抱えたポジションをずっと保有しつづけ、利益が出るレートまでくるのをひたすら待つ人も多いのですが、それは好ましくありません。

結局レートが戻らず、それどころか逆方向に大きくレートが動いてしまうと、損失が膨らみ、証拠金不足が発生して強制決済されるケースも出てきます。そのため、ポジションを保有したら、逆方向にレートが一定以上動いたときに自動的に決済する、損切り注文を入れるのが基本です。

このように、FXでは、エントリーや決済のタイミングに注意し、また、ポジションを作ったら損切り注文を入れるなど、マニュアルで取引している場合にはいろいろな点に注意を払う必要があります。これだけの作業をすべて自分一人でやるとなると大変。また、損切りしたくないなどの感情から、判断を誤ったり遅らせたりしてしまうこともあります。

そんな場合に一度試してみたいのが、FX自動売買です。自動売買にもいろいろありますが、一般的なのが、方向性だけは人間が決めて、個々の取引はプログラムに任せるという半自動的なものです。例えば、この通貨ペアは上昇トレンドにあるから、基本は買いで勝負する、という方針を立てます。それに沿って、プログラムは、買い注文、利益確定の決済注文、損切りの決済注文を自動的に設定します。

この自動売買では、1つの買い注文が約定してポジションを構築すると、自動的にそのポジションの利益確定注文と損切り注文が発動します。さらに、いずれかの決済注文が約定した後は、次の新規注文が発動するというように、注文が連鎖的に次々出されます。エントリー、利益確定、および、損切りをそれぞれ自動的に行うため、人間の感情が入って判断が遅れることはありません。また、確実に損切り注文が出されますので資金管理の面でも有効です。