資産運用として行うFX取引

短期売買のイメージが強いFX取引ですが、アプローチによっては資産運用としても利用できます。FXの利点はレバレッジを効かせて投資効率を高めることができる点にあります。ただしこのようなレバレッジを使った取り引きでは、保有期間が長くなるほどにリスクも高まります。そのために短期間での売買で利益を積み上げる形となります。そして短期間の利幅は少ないので、さらにレバレッジを働かせて大きく稼ごうというわけです。

一方で資産運用は長期保有が前提になります。デイトレードのような細かな売買を繰り返すのではなく、長期的な視点に立って相場を見る必要があるわけです。実はFXトレードでもそのような取引は十分に可能です。多くのトレーダーは為替のチャートを見て売買を行いますが、トレンドを読むことで長期間の運用も可能となります。そのためには買いポジションと売りポジションをうまく使い分けることもマスターする必要があります。まずチャートでのトレンドの読み方ですが、細かく上下に動く中で安値をつけた時を結ぶと下値のトレンドが現れます。逆に高値を結ぶと上値のトレンドになります。大抵の場合はこのふたつのトレンドラインに挟まれた間で価格は変動していきます。そして下値と上値のトレンドラインが共に上昇しているようであれば、買いポジションを取ることになります。逆に下降トレンドを描いているようならば、売りポジションとなります。

注文を出すタイミングは、下値のトレンドラインにぶつかった時に買い注文を出し、上値のトレンドラインにぶつかったならば決済します。時にこのトレンドラインを突き抜けることがありますが、下に抜けたら大きな下げに向かうので、売りポジションに切り替えます。逆に上に抜けていくようであればさらに買いポジションを増やします。このように相場のトレンドに乗る形でポジションを建てれば、長期的な視点に立った資産運用が行えるというわけです。