FX会社の選び方。短期と長期で資産運用するには

日本国内はもちろんのこと、世界中にはさまざまなFX会社が存在しています。海外の会社が許可なく日本で営業をすることは違法ですが、日本人が自身の選択で海外の会社を利用すること自体は問題がありません。資産運用をするうえで重要なのが会社の選び方です。

まず国内と海外の違いを確認しておきましょう。国内の会社の特徴は狭いスプレッド、信託保全による資金の安全性、申告分離課税による税金面での優遇や損益通算制度があります。海外の会社は高いレバレッジをかけることができるため、短期間に多くの利益を出すことも可能です。円以外の通貨での資産運用も可能です。海外の利益は雑所得です。損失を出しても損益通算をすることはできません。

FXで短期間に大きな利益を出したいのであれば、高いレバレッジで運用できる海外に軍配が上がるでしょう。海外の会社の中には1000倍近いレバレッジをかけることができる会社もあり、少ない資金でも十分大きな利益を出すことができる夢があります。しかしそうした取引は投機性が高くなるため、資産運用としてはあまり向いていないかもしれません。より長期間、時間をかけてこつこつ利益を出すのであれば国内の会社のほうが有利です。損失を出したときも翌年の利益を相殺できる損益通算は節税効果があり、もし会社が破たんしたとしても資金が守られている点は安心です。海外の会社にも保証制度を導入している会社はありますが、全額保証している会社はほとんどありません。また、海外から出金する場合は高い手数料がかかることもありますので、頻繁に資金を引き出すことは難しくなります。海外の会社は相場の流れが見えているときに、大きく資金を増やす目的で利用するのが良いです。海外の会社にはボーナス制度を導入している会社もあるため、取引に使える資金を増やすこともできます。ボーナスは出金ができない場合も多くありますが、中には入金不要でボーナスをくれる会社もあるため、損失を出すリスクゼロで使いやすさを試すこともできます。